竹でマイ箸を作ろう!

1.  ナイフの使い方

ナイフは、危険な刃物というイメージが強いと思いますが、“ものづくり”を考えたときとても大切な“道具”といえます。道具を上手に使いこなすことが、写真のような様々な作品を作り出すことにつながります。

「危険だから触れない!」は、ものを作り出すことができないだけでなく、ものづくりを通して得られる様々な感覚や理解に触れる機会も失う事になります。例えば、ものを作り上げるための段取りや工夫、あるいは、作り上げた後の満足感など。

 

ナイフを安全に使用するためには、まず加工する材料の性質を知ることが重要です。今回使用する竹は、縦方向に繊維が均質に並んでいます。(縦方向には割れるが、横方向に割ることはできない)また、竹は内側より表面に近い方が密で強度に優れていますので、できるだけ表面に近い側で作った方が壊れにくいものができます。この様な、竹の性質を理解した上で、ナイフを手にしてみましょう。

 

写真のように、利き手()でナイフを持ち反対の手()で材料を持ちます。左手の親指でナイフの背を押すようにしながら、切り込んでいきます。ここで大切なことは、刃先を深く切り込みすぎないようにすることです。写真のように切りくずが、クルッと丸く削れるように浅く切り込んでください。この様にナイフを扱うことで、小さな力で正確な加工を行うことができます。

 

もう一つ、基本的なナイフの扱い方として重要なことがあります。写真のように、ナイフを持つ利き手は脇を締めて固定します。材料を持っている方の手を引くことで材料を切っていきます。この様にナイフを扱うことで、刃先のブレを少なくし正確な加工が行いやすくなります。また、ナイフを振り回すことがないので、周囲の人を傷つけたり、自分が怪我をしてしまうような危険が少なくなります。

 

※ 以上のことに注意して、まずは竹を削る練習をしてみましょう。

 

 

 

2.  竹の箸ができるまで

http://www.place24.ne.jp/monote/pict/takehasiml.jpg

3.  使いやすい箸の長さを調べよう

使いやすい箸の長さは一咫半(ひとあたはん)といわれています。一咫(ひとあた)とは?箸を持つ手の親指と人差し指を直角に開いた指先間の長さです。

 

 一咫が測れない時は、身長からも持ち易い箸の長さが分ります。(目安です)


一咫の10倍が約身長になりますので、
身長(cm)×1.5×0.1=箸の長さの目安

 

NPO法人かえる倶楽部 担当:福田恭司